建築デザインプラウド瀬田一丁目

自然を感じるリゾートのような
丘上の白いレジデンス

人気の街・二子玉川から徒歩圏内にありながら、自然の豊かさや眺めのよさ、閑静さを併せ持つ丘上の敷地に建つ「プラウド瀬田一丁目」。突き出したボックス状のバルコニーが目を引く、リゾートのようなマンションの見どころを担当者が語ります。

自然の豊かさと眺望を享受する南斜面に建つ

「プラウド瀬田一丁目」の敷地は、多摩川が長い歳月をかけて削り取った崖地の連なり「国分寺崖線」の南端にあり、かつては政財界の名士がこぞって別荘や邸宅を構えた高級住宅街として知られています。人気の二子玉川駅から徒歩7分の距離にありながら、自然の豊かさ、多摩川や富士山も望める南斜面ならではの眺めのよさ、歴史が培ってきた閑静さを併せ持つ立地といえるでしょう。

こうした土地の魅力を生かすべく、リゾートのようなマンションにしたいという思いが当初からありました。そこで、全42戸に南向きのバルコニーを設けるだけでなく、最上階の住戸にはルーフテラス、一部の住戸では北側にもバルコニーを設け、既存樹を残した裏庭の緑が感じられる両面バルコニーを実現するなど、眺望を最大限に享受できるよう、配棟計画と専有部のプランを工夫しました。

敷地は丘の上といっても高台の最南端にあるため、二子玉川駅から歩くとゆるやかな坂道を少し上るだけで到着します。圧迫感をなくすため、道路に面したフェンスは設けず、前庭の植栽もお住まいの方だけでなく、道行く人々が楽しめるデザインを心がけました。リゾートをイメージした白を基調にした印象的な外観は、遠方からも望むことができます。

厳しい制限をクリアするための凹凸が生んだ象徴的な外観

入口のゲートもルーバー状でセミオープンなデザインにすることで、威圧感を軽減しています。

ボックス型のバルコニーが突き出したシンボリックな外観ですが、実はこれは法律上の制限から生まれたデザインです。この辺一帯は自然の景観を維持する「風致地区」で、建ぺい率が40%といった厳しい規制があります。一方、バルコニーは突き出した3辺の端から各1mまでは建築面積から除外されますが、それより内側は面積に算入されてしまいます。

そこで、限られた面積の中で少しでも広い室内と2m以上の奥行きあるバルコニーを確保するために、2戸のバルコニーの間に凹みを設けることで建築面積から除外される部分を増やしたのです。凹凸が目を引くデザインにグラデーションのあるガラス手すりの効果も相まって、結果的に浮遊感のあるファサードを生み出すことができました。

プライバシーを守りつつ開放感も併せ持つ共用空間

道路から1.6m上がったエントランスは、開放的でありながらプライバシーが守られた空間です。

エントランスから、まず正面に多摩川をイメージしたアートが飾られた風除室に入ると、左手のガラスのオートドア越しにエントランスホールとラウンジがかいま見えます。

ラウンジはエントランスホールと一体になったコンパクトなスペースです。エントランス側にはアルミ鋳物のパーティションを設置して、ゆるやかに仕切っています。右手の壁一面には書棚を設け、住民の皆さんにここでくつろいで読書を楽しんでいただけるように、実用的な本をセレクトしました。

ところで、このマンションには42戸に対してエレベーターが4基あり、同じエレベーターを使用する住戸が各フロアで2〜3戸に限定されるので、非常に独立性が高いつくりです。エントランスホールの奧にあるエレベーターへの通路は法規上は地下に当たるため、配管の点検口を設置する必要がありましたが、空間の雰囲気を損なわぬよう、壁面に繰り返したグリッド状のデザインの一部に点検口を組み込むことで目立たなくしました。

街のランドマークになるような建築に

このプロジェクト全体を通じて印象に残ったのは、販売開始直後に比べ、着工が進み上棟した頃からモデルルームへご来場されたお客様が増えていったことです。足場がはずれて外観が見えるようになったことも、興味を持ってくださる方が増えた要因の一つではないかと思います。実際、近所を通りかかって、よさそうなマンションだと思ったという方もいらっしゃいました。

その話をうかがって、当初から目指してきた「リゾートのようなマンション」をつくることができたように感じました。これから年月とともに、この建物が周辺のランドマークとして、街に馴染んでいってくれることを願います。

インタビュー

野村不動産 住宅事業本部 事業推進一部 推進一課 芳賀慎司

これまで数年間は一戸建て「プラウドシーズン」の開発に携わっていました。「プラウド瀬田一丁目」は異動して初めて手がけたマンションです。マンションは戸建て住宅に比べると規模が大きく、事業期間も長い点が大きく違いますが、そうはいっても一戸建ては住宅の基本ですし、ランドスケープも含めた大規模分譲住宅も担当しましたので、経験が役立つことはたくさんあります。大学在学中は建築だけでなく都市計画を学んでいたので、将来は複合再開発など、街に対する貢献度が高い仕事に関わっていけたらと思っています。

プラウド瀬田一丁目

所在地
東京都世田谷区瀬田
交通
東急田園都市線、東急大井町線「二子玉川」駅 徒歩7分
総戸数
42戸
竣工
2020年 3月
※掲載の徒歩分数は、2021年5月時点の「不動産の表示に関する公正競争規約」に沿った表示となります。

※掲載の情報は、2021年5月時点の情報です
※こちらの物件は完売いたしました。