建築デザインプラウド光が丘四季の香公園

光が丘の緑に囲まれ
空間と時間の質を追求する

都営大江戸線の光が丘駅から徒歩9分、南に四季の香公園の緑が広がり、東には小学校の桜並木が続く好立地に誕生した「プラウド光が丘四季の香公園」。緑豊かな周辺環境を生かした配棟計画、自然と一体感のある外観デザインや共用施設など、建築の見どころを2人の担当者が語ります。

自然と調和する洗練された外観デザイン

光が丘は約60haの面積を誇る練馬区最大の光が丘公園をはじめ、区立公園が点在しており、緑の豊かさが魅力の街です。「プラウド光が丘四季の香公園」の敷地はそんな公園の一つである区立四季の香公園の広大な緑が道路を挟んだ南側に広がり、東側には区立小学校の桜並木が続くという恵まれた環境にあります。

そこで、お住まいの皆さんにこの公園や桜並木の緑を最大限に享受していただくため、建物を南と東に寄せ、北西に駐車場を配することで、南向きと東向きの住戸の戸数をできるだけ多く確保しました。

公園に面した南側のファサードは庇(ひさし)とマリオン(垂直の部材)を逆L字型に組み合わせた部材を2本配し、この部分のみ白くして際立たせることで、ボリューム感を抑えました。また、東側は法律上の規制に従って雛壇状にする必要がありましたが、いかにも斜めに切り取ったような不自然な形ではなく、できるだけバランスが整った美しいデザインとして成立するよう、ディテールにも気を配っています。

白い逆L字部分の内側は木材を張ったように見えますが、実はコンクリート製で、木目調に塗装したものです。周辺の緑と調和したデザインにしたいと考えたからです。木目調部分の塗装は見本をつくり、本物の木の風合いに近づけるよう、何度も検討を重ねました。

全体の色彩計画は白とグレーで統一し、5〜8階には空や周囲の緑を映すガラス手すりを採用しています。

西側には、EV対応の平置き駐車場を5台分設けました。手前の道路は敷地の北と南を結ぶために新設した開発道路で、練馬区と協議を重ねて敷設しました。

奥まったプレミアムな空間へと導くアプローチ

入口は南側の道路に面していますが、プライベート性を重視するため、エントランスドアは奥まった位置に設け、お住まいの方だけを奥に誘引するような演出を心がけました。あえてダークな色合いで統一したのも、そうしたプレミアム感を出したかったからです。

ほの暗く長い通路を奥へ進み、風除室を抜けてさらに進むと、右奥にラウンジが見えてきます。正面の左官仕上げの壁や右奥のラウンジの木調の壁にアール(曲面)を多用しているのは、空間を分断せず、全体がつながった一体感と広がりを持たせたかったからです。

中庭と一体になったギャラリーのようなラウンジ

中庭に面したラウンジは、L字型のコーナーサッシを全開することができます。折れ戸を開けると内と外が一体になり、角に柱がなく床材も段差なしで外まで連続しているので、開放感は抜群です。森の中にいるような半戸外の趣を保ちたいと考え、ソファではなく木製のベンチを造りつけました。

ベンチは国産の山桜の無垢材を用い、表面に独特の削り跡を残す「なぐり加工」を施しています。防災備品を収納する機能も兼ねており、三つに分かれた座面を持ち上げると、中にヘルメットや救急箱などがしまわれています。

写真は中庭側からラウンジ越しに入口方向を見返したところです。正面左奥がエレベーターで、右奥には採光を兼ねた坪庭を設けました。右奥の白い壁は、先ほど入口の正面に見えていた左官仕上げのアールの壁の側面です。

坪庭、左官仕上げの壁、ベンチの背後の壁の3カ所には、オリジナルのアートを配しました。グラスアーティストとして知られる野口真里さんが手がけたものです。

ラウンジから見える中庭の緑は、マンションと駐車場を結ぶ外部通路からも楽しむことができます。四季の香公園や小学校の桜並木とは趣が異なる庭にしたいと考え、オリーブなど濃い緑の樹木を選んで植えました。

花粉の侵入を抑え、省エネを実現する換気システム

各住戸にはプラウドでは初めて「AIR TES」(東京ガスとパナソニック空質空調社が共同開発)という新しい換気システムを導入しました。浴室乾燥機と全熱交換器を連動させることによって、花粉や粉塵などの室内への侵入を抑えると同時に、あらかじめ室温に近づけた空気を取り入れることで省エネも実現できます。

このように、配棟計画、外観や共用部のデザインなど、すべてにこだわってつくり上げたのが「プラウド光が丘四季の香公園」です。その根底には、社内で計画当初に明確にした「お住まいになるお客様の像」があります。このマンションを選ばれる方は、都心への物理的な近さよりも「始発の光が丘駅だから座って本が読める」「駅までの緑豊かな景色が楽しめる」といった、空間や時間の質の高さに重きを置く方ではないかと想定したのです。実際にそうした皆さんがお選びくださったなら幸いですし、これから愛着をもって長くお住まいいただけることを願います。

インタビュー

野村不動産 住宅事業本部事業推進二部推進二課 高橋りり子

用地を取得する前から光が丘には地縁があり、この街の魅力はよく知っていました。団地が多く、これまで民間のマンションが少なかったこともあり、久々にこの街に誕生するプラウドをぜひよいものにしたいと志願して、このプロジェクトを担当しました。地元愛を原動力に牽引役を務めましたが、関係者の皆さんのサポートのおかげで無事完遂することができたと感謝しています。

野村不動産 住宅事業本部事業推進二部推進二課 木村貴広

実家が工務店を営んでいる影響で家づくりに興味を持ち、建築を目指しました。大学では都市計画を学び、都市開発やまちづくりに主体的に関わりたいと考えて当社に入社しましたが、目下マンション計画に携わることで、家づくりのおもしろさを再認識しています。「プラウド光が丘四季の香公園」の内覧会では、中庭を駆け回るお子様たちの姿を目にして、新たな環境を届けることができたと実感しました。これから長く光が丘の街で愛される建物になってほしいと思います。

プラウド光が丘四季の香公園

所在地
東京都練馬区高松五丁目4800番3他(地番)
交通
都営地下鉄都営大江戸線 「光が丘」駅 徒歩9分
総戸数
61戸
竣工
2024年3月
※掲載の徒歩分数は、2022年7月時点の「不動産の表示に関する公正競争規約」に沿った表示となります。

※掲載の情報は、2024年8月時点の情報です
※こちらの物件は完売いたしました。