グッドデザイン賞受賞レポートプラウド
千代田淡路町【後編】

東京23区では世帯人数が2.0人未満のエリアが拡大しているという社会背景を踏まえ、単身・少人数世帯に求められる住まいの、ひとつの答えとして誕生した「プラウド千代田淡路町」。そのプロジェクトに秘められたアイデアをご紹介する後編では、もうひとつのキーワード“二つめのリビング”について解説するとともに、実際にお住まいのお客様からの声をお届けします。

1 “二つめのリビング”

つながりを深めたり、距離を保ったり。
コミュニティとのちょうどいい関係。

「プラウド千代田淡路町」ライブラリーラウンジ(1階)

1階と最上階にある入居者専用ラウンジ

地縁的なつながりの強い地方都市に比べ、都心では近所付き合いも少なく、地域コミュニティとの関係は希薄なケースが多いと言われています。特に子どものいない世帯では、子どもという共通項でつながるチャンスのあるファミリー世帯に比べて、コミュニティとの接点を見つけにくい状況にあります。また、積極的な近所づきあいを望む人もいれば、接点をもちたいと思っていない人もいるかもしれません。

そこで、都心に建つ「プラウド千代田淡路町」では、キッチンやバスルームなどの機能をして他者と積極的に交流をもつシェアハウスとは異なり、繋がりたい人は繋がることができ、そうでない人は利用しなくてもいいという、緩やかなコミュニティ醸成の場として2つのラウンジを用意しました。

まずは、1階のライブラリーラウンジ。ブックシェルフには入居前アンケートにより、入居者の好みに合わせてセレクトされた本が並びます。入り口から中の様子が窺えるので、状況を確認しながら利用するタイミングを選ぶことも可能。気分に合わせて、たまたま居合わせた方と挨拶を交わすことも、そのまま通り過ぎることもできるのです。また、家具のレイアウトについてもパーソナルディスタンスを意識し、知らない人同士が隣り合っていても居心地が良いとされる“90cmの間隔”で椅子などを配置しました。さらに、コーヒーメーカーも常備されているので、コーヒーを片手に読書を楽しむこともできます。

「プラウド千代田淡路町」ライブラリーラウンジ(1階)
「プラウド千代田淡路町」オーナーズラウンジ(13階)
「プラウド千代田淡路町」オーナーズラウンジ(13階)

13階のオーナーズラウンジは、非日常的な空間として使っていただけるように工夫を凝らしています。キッチンを利用してパーティで手料理を振る舞ったり、夜にはテラスにマットを敷いて、寝転んで星空を眺めたりすることも可能。1週間前までに予約すれば、貸し切りで使用することもできます。

また、完全予約制のラウンジだと、予約のわずらわしさから使われないままになってしまうこともありますが、このオーナーズラウンジでは、予約が入っていなければ誰でも使えるようにして、入居者全員が使用しやすい環境を整えました。実際に、デスクで読書をしている人がいれば、テラスでヨガをしている人もいたりと、気軽に活用されています。実際にインタビューを通して、入居者の方からはこんな声をいただきました。

リビングにもパーティルームにもなる共用部

1階ライブラリーラウンジ

ラウンジ=リビング

ラウンジ=書斎

13階オーナーズラウンジ

ラウンジ=+α空間

ラウンジ=パーティルーム

1階のライブラリーラウンジが“コミュニティと繋がるきっかけとなる場所”であれば、13階のオーナーズラウンジは“コミュニケーションを深める場所”だとも言えるでしょう。専有部のリビング以外に用意された「二つめのリビング」により、入居者の暮らしの多様性は、さらに伸びやかに広がっています。
※共用施設のご利用については、管理規約上、利用内容に制限がございます。

2 入居者の声

多様な暮らしに合わせたルームプランを
自分流に住みこなすからこその快適性。

「プラウド千代田淡路町」1LDKのモデルルーム。ロングキッチンテーブル(有償オプション)を採用

自分らしい暮らしを満喫するための場所

自分の人生を誰に気兼ねすることもなく自由に楽しんでいるからこそ、多様に存在する単身・少人数世帯のライフスタイル。“住まいを選ぶ自由”と“二つめのリビング”の2つのアイデアにより、そのライフスタイルに応えるコンパクトマンションを実現しました。

では最後に、そんな「プラウド千代田淡路町」を選び、さまざまに住みこなしている入居者の方々の声をご紹介します。

凸型 だんぜん自炊派
(40代・女性)

凹型 カスタマイズ満足派
(40代・女性)

凸型 朝日で目覚める派
(30代・夫婦)

凹型 街満喫派
(30代・夫婦)

このように入居者の方々は、それぞれのライフスタイルに合わせてセレクトマイズ(=セレクトしてカスタマイズする)したルームプランを実現し、自分らしい暮らしを満喫しています。

分譲マンションはこれまでファミリー世帯向けの商品が中心でしたが、野村不動産は都心ならではのライフスタイルに注目した、まったく新しい単身・少人数世帯向けのコンパクトな本プロジェクトを打ち出しました。これからも単身・少人数世帯が増加していくなか、そのニーズに細かく応えられるように工夫を重ね、多彩なルームプランを提案することで、暮らしかたの選択肢を広げていきます。

<グッドデザイン賞とは>

グッドデザイン賞は、さまざまに展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちの暮らし、産業、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。

受賞作品一覧はこちら

< プラウド千代田淡路町【前編】

※掲載の情報は、2018年8月時点の情報です