リビングの一角に配したのは、亡きご主人愛用の机と椅子。以前の住まいでは、いつもこの机の前に座り、パソコンに向かっていたそうです。ダンディーな遺影に加え、時計や携帯電話などの遺品も生前のままに置かれ、後ろ姿が目に浮かぶようです。
70代のNさんは現在、娘さんと母子二人暮らし。恵比寿で生まれ育ち、18年間住んでいた以前の分譲マンションも恵比寿にありましたが、そろそろ住み替えたいと考え、近隣の物件探しに余念がない日々を送っていたそうです。
そんな折、キャッチしたのが、すぐ目と鼻の先に建つ「プラウド恵比寿南」の新築情報。駅から自宅に向かう上り坂の途中にあるため、より駅に近く、年を重ねるにつれて坂道が億劫になっていたNさんにとっては好都合な位置。しかも、野村不動産のプラウドはかねてより憧れのマンションブランドでした。
「すぐお電話したら、あとで営業の方に『Nさんが一番乗りでした』と言われました(笑)。とにかく、ここにプラウドができるなら移りたいというのがいちばんの動機です」と語るNさん。
さっそくモデルルームを見学したところ、そのインテリアテイストもまた、好みにぴったりだったとのこと。そこで、モデルルームと同じ間取りの上層階の住戸を選んだNさんは、間取りや内装が変更できる「オーダーメイドシステム」を活用し、極力モデルルームのイメージに近づけながら、ライフスタイルや好みに合わせて細かなアレンジを加えていくことにしました。
Nさんが最もほしかったのは、ビジネス用の打ち合わせコーナー。仕事上、毎月自宅に2〜3人の来客があるため、食卓とは別の場所で応対したかったからです。一方、個室は二つあれば十分でした。
そこで、標準の3LDKを2LDKに変え、なくした1室分のスペースを生かして廊下と寝室の間に打ち合わせコーナーを新設すると同時に、寝室を拡張。打ち合わせコーナーの奥には、奥行きの深い納戸を設けました。「納戸はスーツケースなどの大物が入れられるので、便利です」とはNさんの弁。
内装はできるだけモデルルームの仕様を踏襲。白い鏡面塗装を施した廊下の壁面、玄関の突き当たりにあるオニキスの壁、LDKへの入口の大きな引き戸、ガラスの間仕切り壁など、玄関からLDKに至るアプローチは、とりわけ上質で美しい空間です。そして、2面に開口部のある広いリビングは、何とも明るく開放的。窓からは都市の風景が楽しめます。
LDKへの入口を引き戸にしたこともあって、「動線がスムーズで使い勝手がよく、住み心地は最高ですね」とNさん。聞けば、お父様は設計事務所を営んでいたそうで、家づくりには昔から興味があったとのこと。「やっとこの年になって、自分の希望どおりの家に住むことができました」と満足感を語ってくれました。
リビングの一角に配したのは、亡きご主人愛用の机と椅子。以前の住まいでは、いつもこの机の前に座り、パソコンに向かっていたそうです。ダンディーな遺影に加え、時計や携帯電話などの遺品も生前のままに置かれ、後ろ姿が目に浮かぶようです。
リビングダイニングの窓辺を飾るプレーンシェードは、川島織物セルコンの「アサナギ」。自然界の水や風の動き、大地の表情などをシルエットとしてデザインし、素材感のある織物で表現したシリーズの一つ。間接照明を点けると、より美しさが際立ちます。
寝室の一角に置かれた桐簞笥は、Nさんが結婚するときにご両親に買ってもらった思い出の品。今はなき東京渋谷の東急文化会館にあった家具店で購入したそうです。左の簞笥の扉には、こまやかな象嵌技術を駆使して、立体感のある見事な紅梅が描かれています。
※掲載の内容は取材協力頂いたコメント等を弊社側で編集したものです
※掲載の情報は、2017年9月時点の情報です