スペシャル

安心と安全

品質管理部野村不動産が築きあげる品質への取り組み
野村不動産が目指す品質管理とは

プラウドとして求められる品質確保のため、設計図書の確認や工事中の現場確認を行っているのが品質管理部です。
建築、構造、設備の各部門の専門の担当者が、各物件に売主の立場として関わっています。

確かな品質を保つために大切にしていること

野村不動産では住まいづくりのための“知恵や経験“を共有し、次の世代へ継承するための取り組みを行っています。その一例が、品質について定めた『集合住宅設計基準』や『集合住宅マニュアル』です。
当社がこれまで積み重ねた住まいづくりのためのノウハウが詰め込まれていますが、これは品質管理部だけではなく“ものづくり”に関わる全ての社員が理解して実践してくものです。
集合住宅マニュアルの冒頭にあるのが次の一文です。
「このマニュアルは、当社商品の基準を示すものであり、機械的な運用を目的としていない。むしろ基準を明らかにすることにより、各担当者の創意工夫を促し、自由な発想、新しい提案を期待するものである。」
これはマニュアルが絶対ではなく、マニュアルなどに照らし合わせながら一人ひとりが考えを深め新しい提案や工夫を行ってほしいというポリシーが込められています。
住まいづくりにはとても多くの職種が関わります。その全員がコミュニケーションを取るための言わば“共通言語”となるのが、設計図や施工図といった「設計図書」です。
「設計図書」は、『集合住宅設計基準』や『集合住宅マニュアル』、そして物件ごとに込めた想いや工夫を基に作られていきます。
設計を行う段階では、品質管理部が設計基準などと照らし合わせながら設計図チェックを行います。敷地や建物形状によっては設計基準などに当てはまらない場合もありますが、その際にどのように対処していくかを設計者と一緒に考えながらより良いものにしていくのも品質管理部の役割です。

各物件のフィードバック等を基に改定を重ねてきた「設計基準」や「マニュアル」

「お客さまの立場×プロの視点」での品質管理

お引き渡しする住まいは、常により良い状態を目指して、設計会社や施工会社と互いに考え、協力しながら造られていきます。
施工中の不具合を起こさないように、施工会社のノウハウと野村不動産のノウハウをかけ合わせてプロジェクトを進めています。
その取り組みの一つの例として、躯体工事中に使用するスリットシールがあります。このシールは当社独自に運用しているもの。スリットとは壁や柱、梁と壁の間に隙間を設けるための緩衝材です。
地震の発生時に躯体が大きく損傷するのを緩和する役割があり、設計図書で決められた位置に入っていなければなりません。
施工会社がコンクリートを打設する階に設置するスリットの個所数を確認して当社に報告してもらい、当社はその数が正しいかを確認したうえで必要枚数分のスリットシールを施工会社に渡します。
そして施工会社はコンクリートの打設前にこのスリットシールをスリット設置位置に貼っていきます。この時シールが1枚でも足りなかったり余ったりする場合、それは設計図書と違っていることがわかり、コンクリート打設前にスリット設置の間違いを防ぐことができます。また、住戸の内部工事が始まってからも品質管理部の建築・設備の担当者が、先行して内部工事を進める住戸で、石膏ボードに隠れてしまう前の段階で検査を行います。例えば、Aの写真のように下地の軸となる軽量鉄骨が適正な間隔で施工されているか、Bの写真のようにコンセントが適正に固定されているかなどをチェックすることにより、当社が求める基準で施工会社が施工しているかどうかを確認します。この段階であれば手直しも行いやすく、手直しの数も減らすことができ、不具合の芽を事前に摘むことができます。この検査で指摘されたことは他の住戸でも気を付けるべき注意事項として施工会社と共有し、他の住戸の工事にも展開します。
ほかにも工事の進捗にあわせて建築・構造・設備・電気といったそれぞれの分野に対して品質管理部も確認を行い、施工会社と互いに協力をしながら住まいづくりを行っています。

構造躯体の緩衝材となるスリット材の施工箇所を示す「スリットシール」で現場管理を行っています。

梁に通るスリーブはコンクリート打設前に位置を決めて打設しています。ここに給排気のダクトなどが通ります。

壁や梁、天井などの内装を施工する前の下地は軽量鉄骨で組まれています。(物件や箇所によって異なります)仕上げ材で覆われてしまう前に間隔や固定状況を確認します。

配管の接続や水の流れを確認できるように継ぎ手部分を透明化しています。

器具を取り付ける場合は、あらかじめ位置出ししてから設置しています。

下地の軸となる軽量鉄骨が適正な間隔で施工されているか確認

コンセントが適正に固定されているか確認

壁や天井などの断熱材となるウレタンの厚さは、必要な厚さの箇所にそれぞれの種類のピンを刺す事で目で見て分かるようにしています。

入居されてから何年先をも見据えた安心と安全をお届けするために

このように、入居されてから何年先をも見据えた安心と安全を確保したお住まいをお客さまにお渡しするために、図面のチェックや現場の確認を行っています。当社が定める設計基準やマニュアル通りに完成していればそれでよいかといえばそうではありません。
大切なのはお客さまのご入居後の暮らしに想いを巡らせることです。それぞれの物件を前にして考えるのは“ここに暮らしている自分の姿”であり、お客さまの視点に立ち“自分ごと”として物事を捉えることが重要だと考えています。
同じように見える敷地や建物形状でも住まいとしてまったく同じものはなく、物件ごとに特徴や違いがありますので、それぞれに合わせた最適解を目指して設計会社、施工会社とともに取り組んでいきます。また、新たな気づきがあれば『設計基準』や『マニュアル』に反映し、より良い住まいづくりに活かしていきます。
お客さまが長くお住まいになる住宅を提供するうえで、安心・安全であることのほかにも、メンテナンスや清掃など管理が行いやすいことや、大規模修繕の際に費用が大きくかからないかといった先々のことも見据えていく必要があると考えます。
建物のデザインはもちろん大事なことですが、素敵なデザインであってもメンテナンスや交換、清掃がしづらいものであってはなりません。
そのため入居後の管理を担当する野村不動産パートナーズとの連携も欠かせません。
この連携によって、これからも継続していくことや改善していくことなど、さまざまなフィードバックがなされ、今後の住まいづくりに役立てられていきます。
住まいをお引き渡ししたら終わりではなく、お住まいになってからが私たち野村不動産とお客様さまの本当のお付き合いが始まるのです。

※掲載の写真はImage Photo、参考写真を除き、複数の当社分譲済物件(共同事業含む)を撮影したものです。共用施設及びサービスのご利用は、管理規約·使用細則等の範囲となります。
また一部施設及びサービスは有料·予約制となります。 記載の内容はすべてのプラウド共通のものではなく物件やエリアにより内容は異なります。